『愛と歓喜の数式「量子モナド理論」は完全調和への道』(初刷)をご購入された方へ - 2023.07.04
三峡ダムと住民移転問題
一〇〇万人以上の住民を立ち退かせることができるのか?
著者・編者・話者・翻訳者など | 鷲見 一夫 著 |
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ジャンル | 日本文化・アート > 社会評論 |
出版年月日 | 2003/02/01 |
ISBN | 9784896341133 |
判型・ページ数 | 555ページ |
定価 | 本体2,400円+税 |
在庫 | 在庫あり |
三峡ダムが完成すれば、優に東京から神戸までの長さに匹敵する巨大貯水池が出現することになる。
中国政府の発表では、そのため、170万人~180万人もの住民立ち退きが必要であるとされる。世界的に眺めてみても、一つのダムでこれだけ多くの住民を立ち退かせた例はない。このような大量の立ち退き者の移住地を確保することは、はたして可能なのであろうか。
また、長江は、世界で4番目に土砂含有量の多い河川である。そのため、貯水池に堆積する土砂問題をどう解決するかは、ダムの寿命を左右し、洪水防止能力、発電能力にも影響を及ぼす。堆砂問題は、まさに「このプロジェクトの癌」なのである。この問題の解決に失敗すれば、建設後二年で埋まってしまった黄河の三門峡ダム貯水池の二の舞いになりかねない。
時代に鋭く警鐘を発し続ける鷲見一夫(新潟大学教授)の最新告発本
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