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はるるは、心のなかで「ありがとう」と言いながら、お友だちに話しかけてみました。すると、お友だちに対してあきらかに自分の眼ざしが、おだやかに変わっているのが自分でもはっきりと分かりました。ほんとうにおどろいたことは、お友だちの目をまっすぐに見て話すことができるようになったことで、それに対するお友だちの表情も、あきらかにちがってきたことでした。そして、この感謝の気持ちによって思いやりの心が生まれ、この思いやりの心が相手の心を動かし、お友だちの輪を広げていくということが分かったのでした。
子どもたちのためになることが認められ、青森県、福島県、岐阜県、奈良県、
沖縄県から “青少年健全育成条例優良図書”の推奨を頂きました
この本を読まれる人に次の本をお薦めします。
「大きな森のおばあちゃん」
「地球へのたからもの」
「いつか飛ぶ日のために」 |
まえがき
(お父さん・お母さんがたへ)
“人の痛みが分かる心の優しい子どもになってほしい” “お友だちがいっ ぱいできる子どもになってほしい” “いじめない、いじめられない勇気のあ る子どもになってほしい” そして、“きちんとあいさつのできる子どもにな ってほしい” そんな願いを少しでもかなえたくてこの本をつくりました。下 記の実に驚くべきデータは、一部の子どもだけの問題ではありません。いじめ られている子どもの内、42%もが誰にも相談できずに、心の中でSOSを発信し ながら一人で悩んでいるのです。 私達の子どもがこの中に含まれていたら、 本当にどうしようかと胸が痛くなる思いです。
こうした状況の中で、国立教育研究所の調査結果では、思いやりの心を養う 教育の必要性を訴える人々が、校長、保護者ともに90%を超えたと新聞で報道 されました。相手の立場に立って考える、思いやりの心を理解してもらうこと で人の痛みが分かる本当に心の優しい子どもが育つのです。
この本を、すてきな友情を築く手引き書として、これからずっと子どもたち が社会にでて、おとなになってまで役に立ててもらえることを願っています。 親から子どもにそっと手渡してほしい一冊です。もちろんこの思いやりの心で の接し方はどんな職場でも、おとなのすてきな友情を築く上でも十分に応用で きるものです。
なお、付録に各種全国相談窓口ダイヤル(子どもに負担がない無料ダイヤル 含む)を付けてあります。また、いのちの電話については子どもからおとなま で、幅広く心の悩み相談に対応してくれますので御利用ください。
下記のデータは全国高校生230人を携帯メールで調査したもので2006年 12月サーベイリサーチセンター調べで日経新聞に公開されたものです。
◎いじめられた経験の有無について
43.4%(いじめられた経験あり) 1.7%(現在いじめられている )
◎いじめをした経験の有無について
33.8%(いじめた経験がある) 1.3%(現在いじめている )
◎いじめられたときに誰に相談したか(104人回答)
42.3%(誰にも相談していない)
後略
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目 次
《 はじめに ゆめ1 》
1. わたしの言うことをよく聞いてほしい …………………………………………… 5
《 思いやりの心 ゆめ 2〜15 》
2. お友だちにやさしさをあげると必ずおまえにも ………………………………… 6
3. いつも笑顔をわすれないでほしい ………………………………………………… 8
4. お友だちの心を開くきっかけは、明るく元気な笑顔とあいさつじゃ ………… 10
5. お友だちの悪いところを見つけるよりも ………………………………………… 12
6. いつも感謝の気持ちをわすれないでほしい ……………………………………… 14
7. お友だちから信頼されるには ……………………………………………………… 16
8. お友だちとの約束は、どんな小さな約束でも …………………………………… 18
9. もしもおまえがまちがっていたときには ………………………………………… 20
10. おまえがお友だちからされていやなこと ………………………………………… 22
11. お友だちにうれしいことがあったら ……………………………………………… 24
12. お友だちがこまっているときはどんなささいなことでも ……………………… 26
13. お友だちにはなしを聞いてもらうよりも ………………………………………… 28
14. どんなときもおまえがお友だちからやってほしいと思うことを ……………… 30
15. お友だちをつくることがにがてな人もいるが実は ……………………………… 32
《 今、悩んでいるあなたへ ゆめ 16〜19 》
16. もしも今、いじめに会って死にたいと思っている人がいたら ………………… 34
17. きもいとか、うざいとかの言葉の暴力で死にたいと思っている人 …………… 36
18. もし今、いじめられて死にたいと思っているが親には心配かけるから ………38
19. もし今、いじめで死にたいほど苦しんでいる人がいたら ……………………… 40
《 付録 》 相談ダイヤル(無料ダイヤル含む)
文科省24時間いじめ相談ダイヤル(全国統一電話番号) ………………………… 42
チャイルドライン(全国版電話番号)………………………………………………… 43
子どもの人権110番(全国共通フリーダイヤル無料)……………………………… 51
いのちの電話(全国版電話番号)こども〜大人まで ………………………………… 55
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〜 はじめに ゆめ1 〜
その日の夜、はるるは、ゆめを見ました。そのゆめのなかにあの公園のおじぞうさまがあらわれて教えてくれたのです。
「なあ、はるるよ。わたしの言うことを、よく聞いてほしいのじゃ。お友だちと仲よしになるには、そしてお友だちをふやすには、また、お友だちとずっといつまでも仲よく付き合っていくには、どうすればよいか。そして、いじめをなくすにはどうすればよいか。それは決してむずかしいことではない。お友だちに対する思いやりの心と、少しの勇気を持つことじゃ。良いことをするには、少しの勇気がほしいのじゃ。はるるならできる。これから、おまえがゆめをみるたびに、いろいろな、じぞうが現れてどうしたらよいかを一つずつ教えていく。これを実行していけば、きっと一人ずつお友だちがふえていく。そして、お友だちの輪が少しずつ広がっていく。そして、いずれ、みんなと仲よしになれる。ぜひ、やってみてほしいんじゃ。そして、おまえがここで学んだことはこれから生きていく上で、ずっと役にたつはずじゃ。さあ、今からすぐに始めてみようか」

〜 思いやりの心 ゆめ2 〜
はるるは、ある日また、ゆめをみました。すると、ちがうおじぞうさまがあらわれて、やはり教えてくれました。
「なあ、はるるよ、お友だちにやさしさをあげると必ずおまえにもやさしさが返ってくる。だから、はるるから先にお友だちにやさしさをあげてほしいんじゃ。やさしくしてあげるには、お友だちの苦しいこと、悲しいこと、うれしいことを、お友だちの身になって考えてあげる気持ちが大切で、これが思いやりの心なんじゃ。けっしてむずかしいことではない。やさしいことばを一言かけてあげるだけでいいんじゃ。例えば、お友だちがおなかをこわして、おそうじがつらそうなときに『だいじょうぶ? むりしないでね!』という、この一言なんじゃよ。
こういうときのやさしいことばは、わすれられないものじゃ。はるるに心から感謝してくれるお友だちが一人ふえるんじゃ」
次の日、はるるは、お友だちがかぜをひいて本当につらそうだったので「 だいじょうぶ? いっしょに帰ろう!」と声をかけてあげました。そうすると、お友だちは本当にうれしそうに「うん、ありがとう!」と喜んでくれたのでした。はるるは、不思議に自分もあたたかな気持ちになれたのでした。
そして、それからというものは、そのお友だちはいろいろと、はるるにやさしく気を使ってくれるようになったのでした。仲よしのお友だちが一人ふえたのです。ほんのささいなことでもお友だちの身になって考えてあげる、思いやりの心が大切だということが分かりました。はるるは、うれしくてたまりませんでした。
〜 思いやりの心 ゆめ3 〜
はるるは、ある日また、ゆめをみました。すると、おじぞうさまがあらわれて、やはり教えてくれました。
「なあ、はるるよ、いつも笑顔をわすれないでほしい。笑顔は不思議に相手にうつるんじゃ。おまえがお友だちに笑顔で話しかければ多くのお友だちが笑顔でこたえてくれる。だからおまえの明るい笑顔はじょじょにまわりを明るくしていく。そしてお友だちとのかべも取りのぞいてくれる。そして自分も幸せな気分になれる。いつもにこにこと明るいお友だちのまわりには、お友だちがたくさん集まってくるはずじゃ。いつも相手に対し用心し、身がまえていては決してお友だちはできんのじゃ。笑顔はおまえが相手に好意を持っているという合図であり、気持ちよく受け入れようとする心の表れであり、それは思いやりの心なんじゃ」
はるるは、自分の笑顔には自信がなかったので、毎朝鏡に向かってにこっと笑って笑顔のチェックをしてから出かけてみました。すると不思議に自分の心もときほぐされて、おだやかになるのが分かりました。笑顔は相手の心をときほぐすだけではなかったのです。「最近、はるるは明るくなったね」と話しかけてくれるお友だちも多くなりました。自分からいつも笑顔を心がけて明るく変わっていけば、必ずまわりも変わってくるということが分かりました。はるるはこれからもお友だちと会うときは、いつも笑顔をたやさないように心がけようと思いました。
はるるは、自分の笑顔には自信がなかったので、毎朝鏡に向かってにこっと笑って笑顔のチェックをしてから出かけてみました。すると不思議に自分の心もときほぐされて、おだやかになるのが分かりました。笑顔は相手の心をときほぐすだけではなかったのです。「最近、はるるは明るくなったね」と話しかけてくれるお友だちも多くなりました。自分からいつも笑顔を心がけて明るく変わっていけば、必ずまわりも変わってくるということが分かりました。はるるはこれからもお友だちと会うときは、いつも笑顔をたやさないように心がけようと思いました。
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あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。
著者プロフィール
文 高橋正一(たかはし しょういち)
1950年 福島県 生まれ。
2006年、会社を退いた後、モル・デザイン設立(法人化準備中)。
いじめ問題に心を痛め調査研究。結論として今、子ども達に必要なのは、どの子どもにも徳育を徹底することであり、特に思いやりの心を様々な場面を通して具体的によく理解してもらうことで、人の痛みが分かる本当に心の優しい子どもが育つということから処女作として執筆出版に至る。
絵 高橋良子(たかはし りょうこ)
京都精華大学卒業 マンガ専攻。
譲芳中学校で美術を2年間教え、えほん作家に転向。
dip 企画3人展2回、テレビ・ラジオ・新聞で紹介される。えほん作家を目指して現在、高校の美術とデザイン専門学校の教鞭をとりながら制作完了した処女作『えりまき』出版準備中。
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