猫の復讐猫は忘れない猫の執念深さ猫の恐ろしさ。

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猫の復讐劇を、ノンフィクションとして、これほどのすさまじい描写がこれまでに有ったろうか。

これを読んで夜、一人でトイレに行けなくなった女性がたくさんいます。
あなたは……??

目次 本の誕生秘話 あとがき

本文70% 感想BBS 推薦 著者profile
Copyright (C) 2007 明窓出版, All rights reserved





















推薦の言葉
主人公たる秀麿呂によるすいせん文
人間諸君、君たちはいつまでたっても愚かだなあ。 世の中が不況といっては騒ぎ、角界に横綱がいなくなったからといっては騒ぐ。遠い所で同種族同志の殺し合いがあっても、テレビをまるでショータイムであるかのように傍観者の目で冷静に見ているくせに、隣の家のことになると、興味津々、あらさがしを怠らない。
そこへいくと俺たち猫は、君たちとは生活のレベルがちがうよ。 いつでも孤高に生き、群れをなしたりしない。おべっかつかったり、他人の顔色を伺ったり、まっぴらだね、そんなことは。 ところで、君たち人間が俺たち猫に飼われていることを認識しているインテリは、はたしてどれだけいるだろうか。 えっ、知らなかったって?
ほら、それからしてもう意識が低い。おくれてるね、まったく。
いいかい、君たち人間はね、猫たちに、生かしてもらってるんだ。 誰にでも、いい時、悪い時ってあるだろう?あれはね、俺たちがちゃあんと綿密な計画をたてて、一生の間にうまいことバランスがとれるようにしくんでやっているんだな。
後略


































まえがき

●●●●●まえがきの中身●●●●●

























目次




見張り



約束



猫はとっても霊能者



























見張り

幸子は、ノースリーブのブラウスの白い腕が印象的な、きゃしゃな女性だった。
背後で深いため息が聞こえ、彼女は私の前に現われると、意表をつかれたような表情で「あっ」と小さく声をあげた。
「こんにちは……初対面の方に無理な注文かもしれませんが、リラックスしてお話くださいね」。
私がいうと、幸子はうなずいた。
「よかった。占い師とお聞きしていたものですから、どんな方かと……なんとなく怖いような……すみません……そんなふうに考えていたものですから……」
「私に初めて会われる方は、みなさんそうおっしゃいます。でもご心配なく。私はこのとおり、見た目も普通でしょ?だから、安心してお話しください」。
こんなすてきな女性の悩みというのは、いったいなんだろう……モテすぎて困るとでもいうのだろうか……。
幸子は初め、落ち着かない様子で、細く長い足を何度も組みなおしながら考えていたが、やがて小さくひとつ咳払いをし、決心したように話しだした。
「近ごろ、猫が怖いんです」。
幸子の腕の、しなやかな動物のような動きにみとれていた私に、彼女は声を少し高くしていった。
「わたし、猫を飼っているんです。その猫に、いつも見張られているみたいで……怖いんです」。
そのキンとした声に、私はハッとわれに返った。
彼女の謎めいた不思議な雰囲気、カフカの「変身」の登場人物を思い起こさせた。
そこで幸子は、あたりをキョロキョロとうかがうように見回した。
まわりでは、家族連れや会社帰りの若いサラリーマンたちが、楽しそうに食事をしている。
こういうファミリーレストランでは占いをするというのは、なんだか不似合いにも思えるが、私はよく、この店を利用していた。談笑する声や、食器のたてるカチャカチャという音が不協和音となり、隣のテーブルの話も断片的に聞こえる程度で、よほど意識しない限り、その内容までは伝わってこない。静かで落ち着いた喫茶店などより、むしろプライバシーが守れるものなのである。
それぞれのテーブルごとに話が弾み、誰も自分には気をとめていないことを確認すると、幸子は安心したようにまた話し始めた。

幸子は、ある会社を経営する室田京平という男の、昔風にいえば「妾」になっていた。
室田は、週に一、二度幸子のマンションに通ってくる。
彼は用心深く、神経質な男で、幸子との関係が世間に露見するのを極端に恐れ、つきあい始めてから三年間、一度も泊まっていったことがないという。
どんなに遅くなっても、必ず入念に、まるで体を洗い清めるかのようにシャワーを浴び、家族のもとに帰っていく。
そんな彼を見ていると、まるで自分が汚いもののように思え、幸子は惨めになってくる。かといって、自分が欲しいものはなんでも与えてくれ、何不自由ない生活をさせてくれるパトロンを、今はまだ失いたくなかった。
「もし私とのことが表沙汰になってしまったら、室田は社会的な地位も信頼も失い、私との関係も続けることができなくなってしまいます。それもよくわかっていますし……。とても複雑な気分なんです」。
幸子は、気持ちがほぐれてきたのか、伏し目がちだったのが、顔を上げて私の目を見て話すようになっていた。
「でも時々たまらなく不安で、寂しくてしょうがなくなるんです。そんな時はどうしても彼につらくあたってしまって……。
そんなことが続いたある日、半年ほどまえのことですが、室田が一匹の猫を買ってきたんです。普段は、来る前に必ず電話をいれる人なのに、その時は、突然現われました。
彼は、キャロットという店の包装紙がかかった篭を、『プレゼント』といって私の前に差し出しました。なかからゴソゴソ音がして、すぐに動物が入っているとわかりました。何の連絡もせず、いきなりやってきた室田に、私は喜ぶというより、むしろイライラしていました。『何なの?いやだわ……』と、顔をしかめたんです。彼は、『猫だ。シャム猫だよ。君が寂しがるから買ってきたんだ。猫は好きだといってたろ』といって……。篭の中を覗くと、小さなシャム猫が怯えたような目で私を見ています。私は、『かわいそうに。お金でいく場所が決められてしまって……。まるで私のようね』とつぶやきました。
室田は、『いつまでもすねていないで。ほら、この猫けっこういい横文字の血統書のついたやつなんだぞ。君が名前をつけてやりなさい』というんです。
私に境遇の似た猫……。その猫を哀れに思いはしましたが、物を買ってくれることで私の機嫌をとろうとしている室田に腹が立ち、『私の都合も聞かずに、勝手にこんな猫買ってこられても困るわ。名前はあなたがつければ』と、私は冷たくいいました。彼は、その篭の包装紙を見て、キャロットと名づけました」。
そこで幸子は、ふっと話を止め、遠くを見る目付きになった。
奇妙な話や、怖い話に人一倍関心を抱く私は、『わけありの男女と猫』という取り合わせにすっかり興味を奪われ、幸子の話す不思議な世界に、またたくまに引き寄せられていた。幸子は、テーブルに身を乗り出すようにして、また話し始めた。色白の頬が、やや紅潮している。
「初めの頃は私、猫がものすごく好きというわけでもなかったし、相談もなしに『飼いなさい』と連れてこられたのにも不満だったし、面倒に思っていたんです。
でも、一緒に暮らすうち、だんだん情が移ったのでしょうか。かわいく思うようになりました。それに、キャロットはとても利口な猫で、粗相をすることもなく、手をわずらわせません。
室田もまるで、子供におみやげでも買ってくるかのように、猫のおもちゃを買ってきました。キャロットもとても彼になついて。でも……」。
幸子は、そこで再び言葉をきり、考えるように窓の外に目をやった。



あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。




















あとがき

最近テレビを見ていて、一番憤慨したことをお話しましょう。
人間の言葉で話すことができたら、今見たテレビの内容を説明できたのに……と、私はとても残念でした。
もし、人間と話せたらおたがにもっとわかりあえて、いい関係を作ることができるんじゃないだろうか。
猫族が、地球の在り方について憂いていること、私たちのアドバイスできるこれから建て直し対策なんかを伝えることができたら、もっともっと暮らしやすくなるんじゃないだろうか……。
私の予知能力からすると、答えは否です。
もし私たちにそんな能力があったら、人間は猫を脅威の対象とみなしてしまい、ユダヤ狩りを行なったナチスドイツのごとく、猫狩りを行なって猫の絶滅をはかるにちがいありません。
自分たちより優れた種族を絶対に認めない人間って、なんだか悲しい生き物ですね。後略























著者プロフィール

本名高橋めぐみ
千葉県柏市出身
現在、長野県佐久市在住
幼少の頃より奇々怪々な現象を数多く体験し、科学では解明不可能な世界が実在することを識る。多数の外国旅行の経験から、「のら猫を見てその国の情勢を知る法」を編み出す。
のら猫達の様子――体型・人間に対する信頼度・健康度――から各国の政治のあり方、経済状態などがわかるというもの。






















本の誕生秘話

あるパーティーの席上で、主催者が「ちょっと紹介したい人がいる」と温厚な感じの紳士を連れてきた。
開口一番その人は「僕の義妹はオーラが見えるらしく近所ですっかり評判になっている」今と違いその頃はまだオーラなんてほとんど知られていないし、うさんくさいものだった。ただ、私のアンテナにはちゃんと引っかかった。
会ってみたいですねーという私に「そう言うと思ってました」。その場で彼は彼女に電話で、私の訪問する日時を決めてくれた。
彼女の住まいは小諸だ。そこで会った彼女は主婦にしてはちょっとあでやかな感じを持った女性だった。オーラの話はそっちのけ、猫のオカルトパワーで話は持ち切りだった。
「全体として暗い内容ではあるけど十分に本になる」と思い執筆を依頼した。このときは、手書き原稿をタイプうちしてもらう外部のスタッフが「夜、恐ろしくて一人でトイレにいけなくなった」というハプニングが起きたり、感想を求めて事前に原稿読みをして貰ったスタッフが2〜3日寝込んだなんてこともあった。
予想通り「ちょっと暗すぎる」とか、「気持ち悪い」との読後感が寄せられた。しからば……とて、『猫はとっても霊能者〜謝恩編〜』として、今度は5人の著者にたのみ、「猫をかわいがり、だいじにしたお陰でこんな素敵なことがあった」という本を作ろうと思っている。心ある人は原稿を書いて下さることをここでお願いする。























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