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うひゃひゃ、泳いでるよ、魚くんたちが。  
(あら、え? ここ深いぞ)
魚に気をとられて深くなってるのに全然気が付かなかっ
た。(わ、足つか────ん!)    ゲホ、ゴホ。
(あ、水くる、水────!)だめだ平常心、平常心!
無理矢理、平常心を取り戻しなんとかのりこえる。
 ちょうど、この魚くんスポットはガクッと深くなってて、し
かも流れが早くなっているので、ちょっと危険。
 あぶねー、あぶねー。
 微妙なところまで近付いては、ちょっと流されたり深い
とこまで行っちゃうと、慌てて岸の方へ泳ぎ戻り、一休み
してまた近付いていくという、ハタから見ると「何やってる
んだ?」状態。

あとがき 感想BBS

本文70% 著者profile 関連書籍
Copyright (C) 2007 明窓出版, All rights reserved













 
         たけざわ まさり 著





 八重山ひとり旅





                                   明窓出版



















   推薦の言葉
●●●●●推薦の言葉の中身●●●●●

































  まえがき

●●●●●まえがきの中身●●●●●

























       目 次




●●●●●目次の中身●●●●●


























 そんなこんなプカプカしてると、グラスボートおじさんの娘ちゃんが「これ…」と言ってシュノーケルを持ってきた。
「あー、私使ったことないんだよね。泳ぐのもあんまりうまくないし」
「…でも、大丈夫…。…みんなすぐ…できるから…」
 娘ちゃんは口数が少ないけど(まあ、見ず知らずのヤツ相手だから無理もないか)笑ったりすると本当かわいい、よい子だ。
 それにしても、こんなところでシュノーケル初体験するとは思ってなかったなぁ。
 練習開始。

 第1段階                        
                              
 水が入ったら鼻にいっぱい海水入って苦しいです。      
 潜ってなくても海の中。                  
《ポイント》                       
 髪の毛とか挟まってると水入ってきます。しっかり密着しよう。
 
  第2段階                         
                              
 口から入ってきてもそんなに飲めません。          
《ポイント》                       
 くわえ方が間違っていました。ガボッといきましょう。
 
  随分鼻からも口からも海水を飲んで、ようやく、コツをつかんで泳ぎ回れる段階に。
 さすがに、浮き輪つけてシュノーケルというのはちょっとやめなさいというか、どんななるんだ?というカンジなので、素泳ぎ。
 浜に置いた浮き輪が、遠くから私を見守っている。近くにいてほしいのに。
 でもがんばって下を見ながらプヨプヨと浮かび泳ぐ。
 おもしろい。
 底がきれーに見える(あたりめーか)。
 わお、わお、お?
 おおおおお。魚がいるぅぅ!!
 黒くてひらめをたてに泳がせているような感じのうすっぺらい魚が泳いでござる。
 底をつついてる。
 エサ食べてんのかな?
 うひゃひゃ、泳いでるよ、魚くんたちが。
(あら、え? ここ深いぞ)
 魚に気をとられて深くなってるのに全然気が付かなかった。
(わ、足つか    ん!)
 ゲホ、ゴホ。
(あ、水くる、水    !)
 だめだ平常心、平常心!

 無理矢理、平常心を取り戻しなんとかのりこえる。
 ちょうど、この魚くんスポットはガクッと深くなってて、しかも流れが早くなっているので、ちょっと危険。あぶねー、あぶねー。
 でも見たい。
 微妙なところまで近付いては、ちょっと流されたり深いとこまで行っちゃうと、慌てて岸の方へ泳ぎ戻り、一休みしてまた近付いていくという、ハタから見ると「何やってるんだ?」状態。
 結構、疲れる。
 ちょっと浜にあがろうかな、と浅い方へ行くと、なんだこっちにもいるぞ。
 こっちはメダカみたいなちっちゃいのがボワーといっぱいおる。
 シュノーケルつけて泳いで(胸ぐらいの深さしかないのに…)このメダカどもを蹴散らして喜ぶ。
 もー、おもしろくておもしろくて疲れ果てるまで泳ぎまくりました。
 それも1人で延々。
 石垣の太陽でけっこう脳ミソいい状態になってるかも。
 おじさんがその情けない、でも一応浮いて前進はする私の泳ぎを見て、
「ケッコー泳げるじぇねーかよ」
 と言う。
 よっぽど泳げない、と思ってたんだろうなーと思った。
 でもあんな浅いとこで浮き輪使ってりゃ、無理もないか。

 浜で太陽浴びてると、また娘ちゃんが近付いてきた。
「…これ…」
 と言って、カヌーみたいのゴゴゴゴゴゴと引きずってきた。
「乗る…?」
 娘ちゃん! なんてかわいいの。
 おじさん! なんていい人なの。
 乗りますよ。もちろん!
 娘ちゃんと交代で乗って遊ぶ。
 おもちゃカヌーの場合、許容水域がちょっと広がる。おー冒険心が。
 ひっくりかえったらどうしよう、しかも一番深くて流れが早いとこで…とも思ったけど大丈夫だろう。
 でも娘ちゃんが救命胴衣みたいのつけてきたので、ちょっとビビッた。娘ちゃんは水着じゃなくて普通の服だからか。
「私の分はないの?」
 と聞くと、自分の救命胴衣と私を見て困ってた。
 かわいい。
 さすがに浮き輪持って乗るのもはずかしいし、25mぐらいは泳げるんだから、あんまりコドモに情けない大人の姿を見せてはいけない、とちょっと反省する。
 娘ちゃんが乗ってる時に、浮き輪でこっそり後ろから近付いておもちゃカヌーの後ろにガシッとつかまる。
 急に進まなくなってビックリして娘ちゃんが後ろを向いて、笑う。
「つかまってるからこいでよ」
「うん」
 とはいうものの、娘ちゃんのコドモパワーで私がぶらさがってるおもちゃカヌーを前進させるのは、かなりつらそう。ほとんど進まない。
 申し訳なくなって、私もバタ足でお手伝いしたけど、苦しそうな娘ちゃん。
 ダメか、やっぱり。
 ダイエットか。

 さんざん遊びまくって幸せ。
 おじさんが「また石垣に戻ってきたら電話しろ」と名刺くれた。
 また来て泳ぎたいな。娘ちゃんと一緒に遊びたいぞ。

 バスを待つ間に、上のカビラガーデンというところで「ソーキソバ」と「オリオンビール」でランチタイム。
 色白いからわかるけど、これで黒かったらホントじもぴーな私。
 全然観光客ってかんじしない。
 みんな結構こざっぱりした身なりで談笑しながらお食事をしている。
 私なんか、髪の毛は濡れてるし(泳いできたからしょうがない)タオル首にまいて、サンダルはいて、ソーキソバのソーキつまみに昼間っからオリオンビール、しかも中ビン片手に一人でぐびぐび飲んでる。
 じも娘じゃなく、じもおやじだ。
 でも、太陽で脳ミソいいカンジになってるので、恥ずかしくもなく気持ちいい。
 ノドだってならしちゃうもんね。
 カビラガーデンの奥には、ハブ館があって時間があればここもゆっくり見たかった。
 ちょっとだけ覗いたら、ハブはもちろんマングースもいた。
 希望者には有料で決闘ショーもしてくれるみたいなので、誰か希望するまでじーと待ってたい気持ちだが(自分で希望しろって)、時間がない。
 さらに家族連れがやってきて、なんと首にハブを巻き付けて記念写真オッケーだとおじさんが言う。
 私もしたい。
 でも時間がない。

 計画では、一番最後の便で竹富島へ渡ろうと思っていたけど、昨日の宿のおっちゃん達が「台風が来るから夕方は欠航するかもしれん」と言ってた言葉を信じて、まだ3時だけど、早めに渡ることにする。
 さすが高速船、はやーい。
 と、思っていると水上ナントカ?なんだっけ? あ、水上バイクだ、がびゅーんと高速船の進路を横切って、船止めてやんの。
 おじさんたちが出てきて「ちょっとこっち来い」みたいな話になって野次馬な私の心は踊る。
 船のおじさんたち、怒る怒る。
 乗ってた若者(バカ者か)謝る謝る。
 おじさんたち、許す許す。
 えっ、もー終わり?
 私、ちょっと物足りない。
 そんなこんなで10分のところが15分で島へ到着。
 船着場から民宿のある集落中心までは歩いて15分ぐらいだと、ガイドブックに書いてあったので、普通は送迎を頼むそうだけど、私は頼まなかった。
 歩くの好きなので。
 民宿の人は、船から降りる人たちに「どちらにお泊りですかぁ」と尋ね回っている。
 私も聞かれたので「丸八です」と答えると、「それならうちだ」と頼んでないのに送迎の者が来ておる。なぜだ?
「歩きたいからいいです」
 と言っても、
「せっかく来てるのに…それに暑いし荷物は重いし乗ってった方がいいよ」
 と白タクの客引きのような強引さで私を車に連れ込もうとする。
 しょうがないので乗る。
 竹富島の集落の道路は舗装されていない。
 島をまわる道路は舗装されているけど、それ以外はほとんど無舗装の道でいいアジだしている。
 赤瓦の屋根にサンゴの石垣、っていう家並みにはやっぱりこういう道がピッタリはまるなぁ。
 でも、見慣れていないせいか、あまりに完璧に古い町並みを守っているせいか、わざとらしいカンジも受ける。
 私の性格が曲がってるのか?
 なんか、竹富テーマパーク、っていう感じがする。
 民宿丸八については、実は来る前に気になる話を聞いていた。
 はじめ君から。
 以前、はじめ君もこの丸八に泊まったことがあって、人々と触れ合いたいはじめ君なのに、泊まっている人がほとんどいなくて、食事も隣の食堂(丸八=あさひ食堂)で1人さみしく食べた。あーさみしい、という話だ。
 でも、私が宿泊の予約をするのに電話した時は、丸八のおばちゃんが一番カンジが良かった。
 今回の旅計画にあたって、あちこちの民宿に電話したんだけど、時期が悪いのか結構「あーいっぱいです、ガチャ」みたいなところが多かったのに、丸八は「竹富は初めてかい?」など親切具合が良かったんだけどなぁ。



 あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
 このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。 

















 あとがき


八重山旅 後 記

 石垣空港で待つ間も、すっかり八重山モードになってていい人の私。
 多分顔もニコニコしてるはず。
 そんな私の横を2人の子供を連れたお母さんが通り過ぎる。
 片方の女の子がチケット落としてそのまま気付かずに行ったので、いい人の私はすかさず拾って、
「あの、これ落としま…」
 渡そうとしたら、くそババアのやろー、
「○○ちゃん! ダメじゃないの!」
 私の方、見もしないで、私の手からチケットをむしりとって行ってしまった。
 もちろん「ありがとう」もない。
 …むなしー。
 なんか、まだ石垣島なのに東京に戻ってきた感じ。
 せっかく、めずらしく、この私がいい人モードなのに。
 だんだん都会人モードになってくんだなー、こーゆー対応されて。
 …むなしい。はぁ。
     後略






















 著者プロフィール

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本の誕生秘話

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関連書籍の紹介

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読者感想文
みなさんからの素敵な感想文をお待ちしております。  編集部  
書き込みは
こちらからお願いします。
   題からして、沖縄大好き歴4年ちょっとの私は期待していましたが、期待以上の本でした。肩肘張らずに読める旅行記なのですが、カワイイイラストがまたグーです。初めて一人旅をした女性が楽しいことも失敗もかくすことなく、さらけ出してる感じなので、あまり本が好きじゃない私が読んでも、サラサラッと読めるいい本だと思います。   (埼玉県 K)