ドイツの現在を知るにはドイツを楽しむにはドイツの中のドイツ

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発刊早々「選定図書」に指定されました。
夢の大国、ドイツ。特に裕福でもない人々が、豊かな自然と文化が融合した 環境の中で、ゆったりとした生活を楽しんでいる。その基盤となるドイツ社会 とは?そしてドイツ人気質とは?日本人のライフスタイルに一石を投じる本である。

前書き 目次 本文70%

あとがき 感想BBS 関連書籍













百瀬 満著





ドイツの生活空間と文化を楽しむ





明窓出版



















推薦の言葉
●●●●●推薦の言葉の中身●●●●●

































まえがき


私は2000年2月に、癌の診断、心臓・脳機能解析を目的とした核医学診断、PET(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ)の研究をするためにドイツに渡った。この分野ではドイツ、特にミュンヘンで研究や臨床医学への応用が非常に盛んに行われており、留学して勉強するに余りある環境であった。以前医学研究留学はドイツが主流であったものの、近年はアメリカが主流となりドイツへの留学は珍しくなってきた。この現象は他の学問の世界でも言えることではないかと思われる。従って、国際社会・情報化社会と言われて久しいこの世の中ではあるが、経済大国ドイツの情報は、近年意外にも少ない。そればかりでなく、戦前あるいは戦後の高度成長期時代にドイツで生活した人々から得られたドイツに関する情報が今の日本には支配的で、多くの誤解もあるように思える。私もドイツ留学前にある程度のドイツ情報を得ていたものの、実際に生活してみると自分の思い描いていたドイツとは異なる点が多く発見されるようになった。後略
























目次


まえがき ………… 6

第1章ドイツの生活事情あれこれ ………… 9
便利な公的交通網と道路事情 ………… 11
一般道自動車道路とアウトバーン ………… 14
ドイツの住宅事情 ………… 18
ドイツで住宅を探す ………… 20
ドイツ住宅の特徴は? ………… 23
生活用品に見るドイツ ………… 26
ドイツの食材を探る ………… 31
飲み物や加工品、そしてドイツ人の食生活 ………… 35
多彩ではないが充実したドイツ料理 ………… 40
ドイツの外食産業 ………… 45
ドイツ生活の憩いの場:公園 ………… 49
ドイツの公共施設 ………… 57

第2章 ドイツの幼稚園と学校制度 ………… 61
ドイツの幼稚園 ………… 62
ドイツのユニークな学校教育制度 ………… 69

第3章ドイツ文化を探る ………… 73
ドイツのクリスマス ………… 74
ドイツのポップスミュージック ………… 81
さすが違う!ドイツのビール ………… 87
ドイツワインを語る ………… 96

第4章 ドイツ社会とその諸問題 ………… 109
ドイツ人の収入と税金 ………… 110
どこでも同じ? ドイツの青少年を取り巻く諸問題 ………… 116
ドイツの社会保障の現状と将来 ………… 119
ドイツの医療制度 ………… 122
ドイツの環境対策とリサイクル ………… 129

第5章現代ドイツ人気質と生活感 ………… 141
典型的ドイツ人気質は健在か? ………… 142
ストレスと不安の多いドイツ人 ………… 144
広がる世代間較差 ………… 146
ドイツ人のマナー ………… 147
ドイツ人の身だしなみ ………… 151
ドイツ人の余暇の過ごし方 ………… 153

第6章ドイツに住む日本人とその生活 ………… 163
ドイツで暮らす日本人 ………… 164
ミュンヘンで暮らす日本人の生活 ………… 165
日本の子供のドイツ環境への適応 ………… 169

最終章ドイツとはどんな国か? ………… 179

あとがき ………… 186


























第1章ドイツの生活事情あれこれ






便利な公的交通網と道路事情



ドイツでは比較的大きな都市の公的交通網は発達しており、車やタクシーを使わなくても街中を散策することができる。特に100万人以上の都市であるベルリン、ハンブルグ、ミュンヘンでは充実した公的交通網に支えられている。ここに私が住んだミュンヘンの交通事情を紹介したい。
ミュンヘン市内には地下鉄(U-bahn)、郊外電車(S-bahn)、 路面電車、バスが縦横無尽に網羅しており、ミュンヘンの足を支えている。地下鉄は8路線あるが一部に2つの路線が束になっていることがあり、実際には5路線で、すべてがミュンヘン中心部を通過する。郊外電車は8路線あり、これも中心部を通過するが地下鉄より更に郊外に路線を延ばしている。地下鉄、郊外電車が行かない地域は路面電車かバスが走っているので市内に住む限りこれらを利用することでどこにでも行ける。こうした便利な交通網は1972年のミュンヘンオリンピックを契機に整備された。地下鉄は基本的には10分に1本、郊外電車は20分に1本。市電やバスでは10分に1本で早朝ラッシュ時には本数がやや多い。これらはMVV(ミュンヘン運輸連合)という組織が運営しており、交通網の利用はすべて共通のチケットで乗車することができる。料金体系は2002年現在で中心部からの距離で1リング、2リング、3リング〜16リングまでと続き(更に4リング= 1ゾーン)、いくつのゾーンをまたいで移動するかにより料金が設定される。例えば1ゾーン(=4リング)以内の行き来では片道2ユーロ、ただし、同じ方向で3時間以内なら何処に行くのも可能だ。その範囲内の1日券は5ユーロ。学生定期券は、2リング以内(中心から約6km以内)移動可能の定期券で23ユーロ/月だ。会社などに所属していない一般成人でしばしば交通機関を利用したい人はイザールカードという32ユーロ/月の定期券が購入できる。ちなみにドイツは他のヨーロッパの国々同様、改札口はなく、運賃の支払は本人の良心に任される。但し時々検閲員が乗車券を確認にくる。この時、券を所持していないと約30ユーロの罰金を科せられる。私の経験ではこの検閲は毎日乗車していれば、1〜2ヶ月に1回は出会う。基本的には無賃乗車はかなりのリスクを伴うので、結局乗客は真面目に券を購入することになる。私がある朝電車に乗っていると、検閲員がやって来た。定期を出そうとするが見つからない。家に置いてきたことを思い出した。「定期は買ってあるが家に忘れてきた」と正直に話したところ検閲員は私の身元を根ほり葉ほり尋ね、最後に「この書類を交通局に持っていけ、そうすれば手数料2・5ユーロで済む」と話して手数料の書かれた1枚の紙を渡された。翌日交通局に定期券を持って行き、2・5ユーロ(約300円)の手数料を支払って無罪放免となった。
さて、東京でも最近の新しい駅では設置されるようになったエスカレータとエレベータは、ドイツの地下鉄のどの駅にも常設している。障害者やお年寄りなどに配慮したシステムである。路面電車(写真)の車種は基本的に超低床型のもので、床が低い分内部が広々しているし、入り口のステップも低いのでやはり障害者やお年寄りに便利だ。ただ、2002年現在まだ旧タイプのものがかなり残っており、3段ステップを上らなければならない。
少なくとも東京の路面電車は現在早稲田〜三ノ輪間を走るのみで、他の路線はすでに30年前に廃止された。増え続ける車との競合に破れた結果であるが、ここミュンヘンでは路面電車は未だ大きな顔をして街を走っており、街ともよくマッチしている。ミュンヘンやその他のドイツの地方都市ではいわゆる旧市街地を保護し、戦火で壊滅しても(ドイツの主要都市は第二次大戦でほとんど焼け野原)戦前の街を限り無く元通りに復興してきている。街中では景観にそぐわない建築物の建設を禁止しており、都市計画のガイドラインが出来上がっている。増えつづける自動車の問題はここでも同じであるが、この市電が消えることはないであろう。他の地方都市では、街のごく中心部は路面電車以外の車の出入りを禁止しているところも見られる。余談だがこれらの交通機関では、女性運転手が結構目立つ。たくましい女性はドイツではかなり多い。

一般道自動車道路とアウトバーン
ミュンヘンの道路には路面電車が大きな顔して走っていることを前述したが、自動車とはうまく共存している。そして自動車に対しても充分な配慮がなされている。何と言ってもここドイツはベンツやBMW、アウディのお膝元である。私もこちらに来て1ヶ月後に車を買い、以後月約1000kmペースで車を運転していた。市内の交通網は発達しているが、もちろん郊外や他都市への移動に車は欠かせない。
一般車道では脇に必ず歩道が設置され、比較的大きな通りでは自転車専用通路が別に設けられている。これは歩行者や自転車への充分な配慮と思われるが、結果的に自動車も、歩行者や自転車が路上に出ることがないので走りやすい。歩道が広いためか小さい子供用にサイドカーをつけて走る自転車が目立つ(写真)。このようなサイドカーは歩道の整備されていない日本ではまず無理であろう。そして街の景観を意識してしばしば大きな街路樹が植えられており、走っていても気持ちが良い。逆に自転車走行者においても心地よいことは言うまでもない。また信号は左折(日本でいうと右折)車に対して充分な時間を与えており、左折のために渋滞が起きるのを防いでいる。しかしその代わりに歩行者や自転車用の青信号が大変短く、待ち時間も長い(アメリカほどではないが)。子供やお年寄りの足では広い道路を1回の青信号では渡れないことが多く、しばしば中央分離台に取り残されていることがある。他のヨーロッパの都市でも同様だが、街中は一方通行路や左折を制限している道が多く、時に大変走りにくく、かなり道を熟知する必要がある。一般道でもう一つ特徴的なのは、多くの道路で路上駐車を認めていることである。大通りでは時に路上駐車スペースを別途に、道路脇に設けている。そのため市街地のあちこちで車の長い縦列駐車を見かける。自動車運転者にとってはこのようなスペースは便利だが、それでもたいてい多くの車が停められており、駐車しようにもそのスペースを探すのに一苦労である。市街地の中心部ではこのスペースは東京と同様に1時間〜2時間限定の有料であるが、市街地を離れ住宅地に入ると無料となる。ドイツではマンションの付属でない月極め駐車場が存在しないので、駐車場を完備していない家庭や比較的古いマンションではこのような路上駐車スペースを駐車場代わりに使用している人もいる。しかしこのような多くの縦列駐車を、快く思わないドイツ人


あ、ゴメンナサイ。立ち読み部分はここで終わりなんです。ここまで読んで下さって有りがとうございます。
このあともっと面白くなりますから買っていただけるとすごく嬉しいです。


















あとがき


ドイツから帰国して早1年が経った。ドイツ社会に埋もれていたためか、当初日本のストレス社会への再適応に苦慮したが、現在はすっかり日本人社会に馴染んでいる。日本企業ドイツ支社の日本人社員は、ドイツ人社員が9〜17時の勤務帯を守り十分な休暇をとる一方で、日本と同様に夜遅くまで働き、少ない休暇で我慢している。ドイツにあっても日本企業社会では日本人はその生活習慣を変えることはできないようである。日本の社会がドイツのような個人の生活を重視できる社会になることは望ましいことではあるが、社会の仕組みそのものが変わらなければやはり難しい。ただ、最近の日本を見ていると終身雇用制の崩壊、実力主義などがささやかれ、会社への忠誠心やこだわりも薄れてきている。このような中で、特に20〜30歳台の世代では自分自身の実力を磨いたり、家族との時間の重要性に気付く傾向が現れている。自分が自分と向き合う時間が増えるとこれまでの世の中の悪しき習慣を見直す機会も増えてくるであろう。また、先の見えない経済不況の波で個人所得も減少し、節約や省エネの発想も高まっており、日本人の意識改革が進み社会が変わっていく入り口が見え始めている。
後略























著者プロフィール

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本の誕生秘話

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関連書籍の紹介


参考図書・文献・ホームページ

1、在間進、他「現代ドイツ情報ハンドブック」三修社編
2、ECG編集室編「ドイツヨーロッパ・カルチャーガイド」トラベルジャーナル社
3、首相官邸ホームページwww.kantei.go.jp 「21世紀に向けての社会保障」
4、Spiegel (5. Februar 2001)
5、www.jil.go.jp/kaigai/kunibetsu/germany/germany.html 「海外労働情報」
6、花崎一夫「もっとワインが好きになる」小学館
7、岩本順子「ドイツワインの魅力」(ドイツニュースダイジェストNr. 380)
8、古川まり「家族で祝う子供の祭典」(ドイツニュースダイジェストNr.392)
9、Focus, Deutsche im Urlaub Nr.2 August 2001
10、岡嶋道夫ホームページwww.hi-ho.ne.jp/okajimamic「医療に関連する外国の資料」
11、塩化ビニル環境対策協議会ホームページ「ドイツにおける包装廃棄物規制の現状」
http://www.pvc.or.jp/pvc/data/06-6.html
12、石川優子「ドイツと日本のごみ処理政策の比較」
http://www.roshy.human.nagoya-u.ac.jp/~rep2000/ishikawa/ishikawa1.html
13、安田 八十五「海外におけるごみリサイクル事情」
http://shakosv.sk.tsukuba.ac.jp/~yasuda/macro980803.htm
14、吉田文和「廃棄物と汚染の政治経済学」http://www.cc.hokudai.ac.jp/~j15275/haiki2.html
15、デービッド・マーシュ(高野孟訳)「新しいドイツNew Germany 」共同通信社
16、ミュンヘン日本人会報263(2001)
17、ドイツ環境情報のページ「クラインガルテン」http://www.tiara.cc/~germany/index.html
























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ドイツ、私が特に気に入っている国です。百瀬氏の本から彼等の生活が実に良く伝わって来て感激しました。私は長年勤務していた広告代理店を退職した後、身のおきどころがなく、イギリスに英語を学びに来て早や4年、年をとってからの学習は苦労しますが、各国の学生と知り合い、その国々を訪ねる機会を得ました。特にドイツにはクリスマスマーケットは毎年くNewyearparty2回を友人達と過ごし、百瀬氏の本に同感納得しています。語学学校で知り合ったドイツ人の他に日本人のパイプオルガニストの女性とも常に連絡をとり、Easterには又訪ねる予定です。日本に帰った際には貴社愛読者の会に出席させて頂きたく思います。(横浜市О)